税理士業界における40代の転職事情
一般的に、35歳を過ぎると転職が厳しくなるとよく言われます。
税理士業界で40代の人が転職することは可能なのでしょうか? 状況別にまとめてみました。
①税理士を受験中の場合
税理士業界であれば、転職先はあると思います。
しかし、会計事務所経験はほとんど評価されないので、一般企業への転職は厳しいでしょう。 税理士試験に合格できるか不透明な場合、なるべく待遇がいい事務所へ転職をするべきです。 ただし、税理士試験の合格者より条件が見劣りするのは仕方がないと諦めるしかありません。
②税理士資格を持っているが、独立するつもりはない場合
独立は常に他者との競争になるので、タイプ的に合わないという人も少なくないと思います。 勤務税理士を続けたい人にオススメなのは、Big4税理士法人への転職です。
Big4であれば、ある程度の年収も確保でき、安定した環境を求める人には最適だと思います。 外資の流れを汲み、多様性を尊重しているので、年齢で採用を絞っている所もありません。
採用条件の年齢制限 | |
KPMG税理士法人 | なし |
トーマツ税理士法人 | なし |
PwC税理士法人 | なし |
EY税理士法人 | なし |
なお、税理士資格を持っていたとしても、一般企業への転職は難しいケースが多いようです。国際税務経験者がグローバル企業の国際税務部へ転職し、前職の経験と高い専門性をそのまま発揮できるような求人を除き、税理士としての職歴が評価対象にならないため、給与の水準が下がることが予想されます。経理職などでも、税理士資格は必要としていないので同様です。
③すでに税理士資格を持っており、将来は独立したい場合
あなたが独立を考えているのであれば、年齢的にもなるべく早く行動に移すべきと思います。
家庭などがあると家族の生活もかかってくるので、独立する決断に覚悟が要ると思いますが、人生を後悔しないためにも挑戦してみた方がいいと思います。
税務の勉強は終わりがないので、知識や経験が完璧な状態で独立はできません。
事業計画を立て、少しでも勝機があれば、あとはあなたの本気度にかかっていると思います。
まとめ
- 税理士試験受験中・・・待遇のいい税理士事務所への転職がオススメ
- 税理士資格あり、独立は考えていない・・・Big4税理士法人への転職がオススメ
- 税理士資格あり、独立を考えている・・・独立がオススメ